犬を初めて飼うのに保護犬の里親になりたいという人、いますよね?
保護犬は難しいと言われることもありますが、里親になれます!その犬の一生を背負う覚悟があれば!
保護犬を探していると、動物愛護の保護団体がたくさんあることに気づくと思います。
保護団体のことをインターネットで調べると「やばい」とか「おかしい」とか、良くない意見がたくさん見つかることも‥
信頼できる保護団体の基準もインターネットで調べてわかったけど、結局どの保護団体を選べばいいかわからなくなったという方のために、私なりにたどり着いた、信頼できる保護団体の選び方や基準を書いてみました。
動物愛護の保護団体が増えている
動物愛護団体や保護団体が増えてきました。アニマルレスキューと調べると、たくさんの保護団体が見つかります。
保護犬という概念を広めてくれたのは、動物愛護団体や保護団体のみなさんです。
しかし保護犬をブランドのように掲げ、「助けになりたい」というような人の善意につけ込む保護団体もあるようです。
全国的に犬猫の殺処分数は年々減っています。
(環境省ホームページより)
殺処分数が減ってきているのは譲渡数が増えたからですが、保護団体さんたちの努力のおかげでもあります。
ホームページやSNSで殺処分を減らす取り組みを発信され、保護犬という概念を広めてくれたおかげで「里親になりたい」と思う人が増えました。
犬猫の殺処分数が減っていることは素晴らしいのですが、保護犬ビジネスを始める保護団体も増えてきたというわけです。
犬猫の保護団体はやばい?
保護犬猫を預かって里親に繋げる活動しているのが保護団体ですが、やばいと思われる団体もあります。
やばい団体と信頼できる団体をどうやって見分けるか私なりに調べてみました。
保護団体についてはいろんな人がいろんな意見を持っているので、一つの意見としてシェアします。
1歳未満の愛玩犬タイプがいる団体はやばい?
1歳未満の愛玩犬を「保護犬」としてSNSなどにアップしている保護団体はやばいという意見がありました。
保護犬と言いながらペットショップの売れ残りではないか?という話です。
一般家庭から諸事情で「保護」した子犬を「保護犬」としてSNSなどにアップしているのを見たこともあります。
一般家庭が諸事情で飼えなくなったのは、飼育放棄では?
ペットショップの売れ残りであっても、飼育放棄であっても、「保護犬」と名前をつければ里親につながる可能性が高まります。
1歳未満の愛玩犬がいる団体は、保護の理由がやばいかもしれませんが、ちゃんとした里親につながればその犬はこれからの生活を幸せに暮らせるわけですよね。
難しい問題です。
寄付金が高すぎる団体はおかしい?
高額の寄付金を要求してくる保護団体はやばいという意見もあります。
保護犬の里親になるために寄付金を要求してくるわけですが、寄付金ってそもそも任意の金額でいいわけですよね。
高額の寄付金を要求してくる保護団体はヤバいかもしれないと私も思います。
保護犬猫を取り扱うには、届出が必要です。
届出には2つあって、
- 第1種動物取扱業
- 第2種動物取扱業
第1種動物取扱業はペットショップやトリミングサロンなど、利益を追求するものです。
第2種動物取扱業は動物保護施設など、営利性のないものです。
「保護犬」という犬を取り扱う団体は、すべて第2種というわけではなく、利益を追求する団体も含まれます。
「保護犬」という名前には規定がないからです。
また、寄付金として集めたお金は団体としての課税が優遇されることもあります。
保護団体を名乗って高額な寄付金を集め、本心では利益を追求していても「寄付金」として税金を免れている可能性があるということです。
私は保護犬ビジネスというものが完全悪だとは思っていません。
どんな理由であれ、飼い主がいなくなった犬を里親に繋げることで、犬が安心で安全な生活を手に入れられると思うからです。
保護団体だと名乗れば利益を追求しないようなイメージを持つ人が多いと思います。
寄付金として高額の費用を請求しても税制では優遇される団体を作ることも可能です。
「ワンちゃんのために」と言いながら、真実はどうなのかわからない保護団体もあります。
本当は利益を追求しているのに「していない風」を装うのが、ヤバい団体なのかなぁと思ったりします。
利益を追求することが、本当にワンちゃんのためになることもあるので、難しい問題です。
ペットショップ並みの純血種ばかりの保護団体はおかしい?
ペットショップにいるような純血種や小型犬のみの保護団体はおかしいという意見もありました。
ペットショップからの横流しや、ブリーダーからの横流しの可能性も考えられます。
ペットショップで売れ残った犬を保護犬として譲渡することもできるし、ブリーダーから不要な犬を保護犬として譲渡することも考えられます。
結局ペットショップの闇に加担しているという意見です。
保護団体は、野犬を保護すべきだという意見もありました。
保健所に捕獲されたり、殺処分されてしまう犬のほとんどが野犬または脱走した犬です。
(環境省ホームページより)
犬の殺処分を減らすためには1頭でも多くの野犬に里親が見つかることです。
でも、殺処分の数には含まれない、劣悪な環境で飼育されている犬の存在も忘れてはいけません。
ブリーダーなどのもとで酷い環境に置かれている犬です。生きているので殺処分の件数には含まれないですが、酷い環境の中で生きるのが良いのか否か、と私は思います。
収支報告をしていない保護団体はやばい?
信頼できる保護団体の条件として、収支報告をしていることが挙げられているのを見たことがあります。
確かに収支報告をしていると信頼できる保護団体のように感じますが、きちっとした収支報告を毎月提示できるのって、それ専用の業務ができる人材を確保できるほど大きな団体だということです。
大きな団体は信頼できるかもしれませんが、信頼できる保護団体の中で自分が飼えるタイプの保護犬がいるとは限りません。
個人でやっているような保護団体は、きっちりした収支報告をする余力がないこともあります。
小さな保護団体は、ボランティアだけでやっていることも多く、仕事とボランティアとで大忙しです。
収支報告の作業をする余力がないこともあるので、収支報告がないから信頼できない、というのは、そうは言い切れないなと思います。
さらには、個人でやっているような保護団体の収支報告は、そもそも信頼できるとは限りません。
小さな団体なら、嘘を発信していても真相は誰もわからないですよね。
信頼できる動物愛護の保護団体は?
殺処分される犬を減らしたいなら野犬の里親になるべきで、野犬の里親探しを頑張っている保護団体が信頼できるという意見もわかります。
だからペットショップにいるような愛玩犬を保護犬と称して活動している保護団体は信頼できないという意見も、わかります。
愛玩犬の保護ばかりしていたら、ブリーダーの都合の良い世界になってしまうんじゃないか、という考えもわかります。
でも動物愛護法が改定されて、繁殖犬を引退する犬が増えることも事実で、すぐには割り切れる問題でもありません。
また、里親になりたい人がみんな元野犬のような大きな犬を飼育できる環境でもありません。
小型犬しか無理だけど、少しでも社会の役に立てるならという理由で、ペットショップではなく保護犬を迎える選択をする人もいます。
野犬を保健所から迎えることができるなら、犬の殺処分をゼロに近づけるために大貢献です。
みんなが野犬を飼って、愛玩犬の需要がなくなれば悪徳ペットショップや悪徳ブリーダーは無くなっていくことになります。
でもみんながみんな、野犬を迎えられるわけじゃないから悩むんですよね。
結局、信頼できる保護団体というのは自分の目で見て確かめてみるしかないんじゃないか、と私は思います。
インターネットで保護団体の評判を調べても、悪評ばかりが並んでいることもあります。
保護団体が無名すぎて、インターネットで探しても出てこないこともあります。
- 近くで活動している保護団体を探す
- 保護団体の活動を実際に見にいく
- 保護犬を迎えるにあたっての不安を保護団体の人に話してみる
こんな感じで、「自分的に」信頼できる保護団体を探していくのが良いかなと私は思います。
近くで活動している保護団体
信頼できる保護団体を探すためには、実際に会える距離で活動している保護団体を見つけるのが大切です。
インスタグラムで調べるとか、グーグル検索で調べるとかインターネットで調べるのもいいですが、リアルで会った人を頼りにしてみるのもおすすめです。
インスタグラムとかGoogle検索でヒットする保護団体は、「見つけてもらう」のが上手な保護団体です。
名もない動物愛護団体や保護団体は、「見つけてもらう」のがあんまり上手じゃないこともあります。
本業がウェブマーケティングとかならそういった宣伝も得意ですが、ほとんどの保護団体はそうじゃないということです。
私は、よくいくご飯屋さんの店員さんとか、ネイルサロンの店員さんとか、美容室の担当さんに「保護犬を迎えたい」という話をしまくっていました。
お店の方って、いろんな人と関わるので、顔が広いじゃないですか。
そのうちに「お客さんで、保護活動してる人いますよ!」と教えてもらったことがあります。
保護団体のボランティアをしている人と繋げてもらって、そこが主催している譲渡会に参加することができました。
インターネットで探すだけでは、出会えなかった保護団体さんでした。
活動している保護団体を見にいく
信頼できる保護団体を見つけるためには、実際に保護活動をしているところを見にいくのも大切です。
インスタグラムで保護活動を見ることもできますが、やはりインターネットの情報というのは、良い部分だけを切り取って発信することができます。
信頼できるかどうかを見極めるためには。実際に保護活動しているところを見にいくのが良いと思います。
オープンな譲渡会に行ってみるとか、予約して譲渡会に行ってみるとか。
予約なしの方が気楽に行けますが、予約ありでも気楽に行ったら良いと思います。
保護犬を迎えるのは、即決できることではないからです。
保護犬でなくても、犬を迎えるにはその犬の一生を背負う覚悟が必要なので、即決はできないはずです。
予約して譲渡会に行っても「よく考えます」って言ってよく考えたらいいと思います。
〇〇犬がいい、ではなくて保護犬がいいという理由で譲渡会に行っているので、「よく考えます」って言ってる間に別の里親さんと繋がったなら、それはそれでその犬の幸せかもしれませんし。
保護犬を迎えるときは運命的出会いがあるはずなので、よく考えても大丈夫です。
保護犬を迎える不安を解消してくれるか
いろんな保護団体がある中で信頼できる保護団体を見つけるには、保護団体の人と実際に話してみるのが大切です。
保護団体の運営ポリシーなどはホームページに記載されていることも多いのですが、実際に会ってみるとまた違った印象を持つこともあります。
里親希望の私たちと保護団体は、協働できるはずだと私は思っています。
保護団体は、保護犬と里親をマッチングさせたい。私たちは、保護犬の里親になりたい。
保護犬を迎えるにあたっては不安もあると思います。
「不安なんだったらお渡しできません」ってピシャッと切り捨てる保護団体もあります。
不安に耳を傾けて、一緒に解決方法を考えてくれる保護団体もあります。
本来は協働して保護犬に幸せになってもらおうとする仲間のはずなのに、本来の主旨とは違う対応をしてくる保護団体もあるので、自分自身の想いとあまりにもかけ離れた対応をするのはどうかと思います。
信頼できる保護団体を探す理由って、「この保護団体を選んで良かった」って思いたいからかもしれません。
保護犬を迎える時、その保護犬を迎えたいのと同じぐらい、その保護団体を応援したいんですよね。
信頼できる保護団体=応援したい保護団体なのかなって思います。
自分に合った保護団体を見つけよう
動物愛護団体や保護団体がたくさんあって、この団体はやばいとか信頼できるとか、インターネットではいろんな意見を見ることができます。
いろんな意見を見たら、結局どうしたらいいかわからなくなるかもしれません。
自分の目で確かめて、「この保護団体なら応援できる」と思ったところに自分が飼える犬がいれば、とりあえずその犬のことは幸せにできます。
ペットショップの闇やブリーダーの闇を無くしたいという大きな夢は、自分ができる範囲のことから少しずつ少しずつ叶っていくように思います。