保護犬を迎えたい人にとって、トライアルは気になるものですよね。保護犬のトライアルについて紹介します。
保護犬のトライアルとは
保護犬のトライアルというのは、お試し期間と呼ばれることもあります。
保護犬を一緒に暮らしてみる期間のことです。
トライアル期間で、保護犬との相性などを見ることもできます。
保護犬のトライアルについては、保護団体によって実施しているところとしていないところがあります。
保護犬トライアルに必要なものは?
保護犬をトライアルするためには、準備しておくものがあります。
手ぶらで保護犬をトライアルできるわけではないです。
保護犬とトライアル期間を過ごすために必要なものを紹介します。
- 飼育環境の準備
- 飼育グッズの準備
- 譲渡費用
保護犬トライアルには飼育環境の準備が必要
保護犬をトライアルで迎えるためには、飼育環境の準備が必要です。
まず家族全員が保護犬を迎えることに賛成しているか。
家が整頓されていて、犬の飼育に適しているか。
保護犬の脱走対策をしているか。
他にも保護団体から、飼育環境について要望があれば準備する必要があります。
保護犬トライアルには飼育グッズの準備が必要
保護犬をトライアルで迎えるためには、飼育グッズの準備も必要です。
トライアルでも、お迎えるす保護犬に合った飼育グッズを買い揃える必要があります。
- ドッグフード
- 食器(エサ用と水用)
- ペットシート
- ハーネス、リード
トライアルに必要というよりも、犬との生活に必要なものがトライアルにも必要となります。
他にも保護団体から要望があるものはトライアルのために準備しておきます。
保護犬トライアルには譲渡費用が必要
保護犬をトライアルでお迎えするには譲渡費用が必要な場合があります。
費用については保護団体によって違います。
保護犬のトライアル期間は?
保護犬のトライアル期間は2週間程度です。トライアル期間の長さは保護団体によって違います。
トライアル期間の長さは保護団体と里親候補(私たち)とで話し合って決めることもありますが、団体によって決められていることもあります。
また、トライアル期間を設けるかどうかも話し合いによって決められることもあります。
保護団体によっては、保護犬のトライアル期間を設けていないこともあります。
保護犬トライアル失敗の理由は?
保護犬のトライアルというのは、保護団体によって方針が違うため、トライアル失敗の理由もさまざまあります。
トライアル期間というのは、里親側(私たち)が「やっぱり保護犬を迎えるのを辞める」と言うためのものではありません。保護犬の里親になりたい人たちの中には、トライアル期間はお試し期間、というような勘違いをしている人も多いと聞きました。(某保護団体さんより)
保護犬のトライアルは気軽に始めるものではなく、「この犬と一緒に暮らしていこう」という決意のもとでトライアル開始する里親さんが増えたらいいなと思います。
保護犬のトライアルに失敗したら、その保護犬の里親になることはできなくなります。
気になる保護犬がいる場合は、保護犬を預かっている団体にトライアル失敗の理由についてあらかじめ確認しておいても良いですね。
トライアル失敗の理由1・トライアル中に保護犬を怪我させた
トライアル期間中に保護犬を怪我させてしまうと、トライアル失敗とみなされることがあります。保護犬は慎重な性格の犬も多く、予期せぬ動きをすることもあります。
保護犬のトライアル期間だけに限らず、犬の安全を守れる飼い主さんであってほしいですね。
トライアル失敗の理由2・トライアル中に保護犬が脱走した
トライアル期間中に保護犬を脱走させてしまうと、トライアル失敗とみなされることがあります。
保護団体から家の脱走対策をうるさく言われることもありますが、保護犬の中には脱走しやすい犬も多いからです。躾されていない犬が脱走してしまうと、そのまま迷子犬となってしまう可能性もあります。
せっかく保護団体の人たちが保護してくれた犬を脱走させてしまうのは、里親として何としても避けたいことですね。
トライアル失敗の理由3・同居家族にアレルギーが発覚した
保護犬のトライアル失敗の理由として、同居家族に犬アレルギーが発覚することがあります。今までに犬の飼育経験がない人は、犬と一緒に暮らしてみて初めて犬アレルギーが発覚することもあります。
少々のくしゃみ鼻水ぐらいだったら、これから保護犬が一生を終えるまで人間側がアレルギーの薬を飲むなりして対処できるかもしれませんが、喘息などが悪化してしまうと、もう犬を飼うことはできなくなります。
トライアル失敗の理由4・飼育目的が譲渡条件に違反していた
保護犬のトライアルが失敗に終わる理由について、保護団体の方に直接聞いたところ、飼育目的が譲渡条件に反していることも理由になると言われました。
先住犬との繁殖目的で保護犬を迎えることを禁止している団体さんがほとんどですが、稀に里親希望と言いながら繁殖目的だったということもあるそうです。
禁止されていることがトライアル失敗になるのは、当然ですね。
他にも、「飼ってみたら犬が吠えてうるさいから飼えない」とか「子どもが怖がるから飼えない」などという勝手な理由で保護犬のトライアルを失敗とする里親希望者もいるそうです。(某保護団体さんから聞きました)
保護犬を迎えても、すぐに懐くかどうかはわからないし、新しい環境に来たら犬も不安になって吠えることもあると思います。
ペットショップから犬を迎えるにしても、同じ理由で飼育放棄する人が多いんだろうな、という感想を持ちました。
保護犬を迎える、迎えないに関わらず、犬を飼おうとする人は犬についてよく調べて、大変なことも覚悟の上で迎えてほしいなと思います。