anifare(アニフェア)の悪い評判、やばいという話について、私がアニフェアを実際に見てきたことを書いていきます。個人の意見です。
アニフェア‥獣医師賛同型の保護犬と里親のとマッチングサービスです。
anifare(アニフェア)の悪い評判
アニフェアってどんな保護団体なんだろう‥と思って評判を調べました。
悪い評判がまぁまぁ目立つ‥要約するとこうです。
- 金儲けしている
- 保護犬と言いながら商売をしている
- ブリーダーと癒着している
- 寄付を強要してくる
- 質問してるのに返事が遅い
- キャンセルしたら冷たい対応になった
アニフェアの悪い評判を分類すると、「金儲けしている」「寄付金が高い」「対応が悪い」この3種類になると思います。
アニフェアの悪い評判について思うことを書いていきます。
アニフェアは金儲けしているから悪い
アニフェアの評判が悪い理由に、商売をしているからというのがあります。
保護犬を商売のネタにして、人の善意につけ込んでいるというような意見もあります。
保護犬に幸せになってもらいたいという人の善意につけ込んで金儲けをしているので悪い、と。
その意見も理解はできるのですが、保護犬を救うためにはお金が必要なことも事実です。
ボランティアだけではたくさんの保護犬を救うことはできません。
アニフェアは一応「一般社団法人」と名乗っていて「商売してない」とは言ってないんですよね。
保護犬を使ったビジネスでお金儲けをすること自体、私は悪いとは思いません。経済の循環は大事です。
スタッフさんも有償で保護犬のお世話が仕事という状況であれば、心に余裕もできて保護犬に優しい対応してくれるかもしれないと私は思います。
ただ、どんなブリーダーと繋がってビジネスをしているかは気になります。いい環境のブリーダーから引き受けてるのであれば、アニフェアの社会的貢献度はすごく高いと思います。
「愛玩犬を飼いたい」っていう人はきっとずっといるはずですし、愛玩犬種が絶えることなく存在してくれるのはブリーダーのおかげでもあるので、ブリーダー滅亡しろとかは思わないです。
最悪なブリーダーから犬を引き取ってるのであれば、最悪ですね。
アニフェアの里親条件は?
アニフェアの里親条件は、公式サイト上に記載されている5つの自由を満たしてくれることです。
- 飢えと渇きからの自由
- 不快からの自由
- 痛み・傷害・病気からの自由
- 恐怖や抑圧からの自由
- 正常な行動を表現する自由
保護犬の里親になりたい人なら、全て満たせるように思います。
犬にひもじい思いをさせたくないし、恐怖で支配したい里親なんていないと思います。
実際にアニフェアに行ってみると、譲渡には審査がありました。
審査の内容は、家族構成、世帯年収、寄付金がいくら出せるか、ペット保険に加入するか、指定のドッグフードを継続するか、多頭飼育かどうかでした。絶対に寄付金をしないと譲渡しません、とは明言されませんでしたが、どれも回答必須で「審査の内容です」とのことでした。
他の保護団体では飼育環境のチェックで自宅訪問がありましたが、アニフェアでは自宅訪問はありませんでした。
飼育環境のチェックも、口頭での確認だけでした。
アニフェアは寄付金が高いからやばい
アニフェアは高額な寄付金を要求してくるという悪い評判があります。
寄付金は「気持ち」のはずなのに高い寄付金を要求してくるのでやばい団体だと思われているようです。
高額の寄付金が何に使われているのかによって、ヤバさも変わってくると思います。
私がアニフェアを見に行ってスタッフさんから聞いたのは、寄付金は犬の医療費などに使われているということでした。
アニフェアでは、保護犬一頭につき平均13万円ほどの医療費が必要とのことで、できるだけその分を寄付してほしいと言われました。医療費が13万円というのは、そんなに医療費がかからなかった犬もいるとは思います。他の保護団体さんからも話を聞いて思うことは、犬の医療費としては妥当ではないでしょうか。
他の保護団体さんでも、犬を保護したら一頭につき数万円以上の医療費はかかると言っていました。怪我や病気がわかれば何十万円もかかることも。
しかし保護犬を引き取ってくれる里親さんに負担を強いるのは申し訳ないという理由で、保護団体が一部の医療費を負担しているとのことでした。
保護団体が医療費を負担しすぎると活動資金が底を尽きていく、多くの保護犬を保護できなくなる、という悪循環にもなるなぁと思います。
お金をたくさん集めることで、多くの犬を里親希望の人に繋ぐことができるのも事実です。
寄付金が高いというのは、一概に「悪い」とも言えないなぁと、私は思います。
アニフェアで払った費用は?
アニフェアでは保護犬を引き取るためには、寄付金の他にも費用がかかります。
- 寄付金 98000円以上(2023年12月現在)
- 健診費用(マイクロチップの費用など)
- 飼育セットの費用 2万円ぐらい
- 指定ドッグフード(ロイヤルカナン)の費用 月6000円ぐらい
- 指定ペット保険の費用 年間30000円ぐらい
- アニフェアへの定期支援 月3000円ぐらい(2023年12月現在)
アニフェアから保護犬を引き取るためには、寄付金が必要です。
寄付金の金額はアニフェアから決められているため、悪い評判につながっているように思います。
でも、任意の寄付金だと保護犬のための十分な資金を集めることはできませんし、活動資金がなければ保護犬を里親に繋ぐことも難しくなっていくので、寄付金が高いことについて私は賛成です。
アニフェアから保護犬を引き取るための費用として、飼育セットも購入させられます。
「これはいらんやろ」と思うものも、保護犬を迎えたければ強制的に買わされます。ドッグフードも指定、ペット保険も指定です。
ドッグフードについては、保護犬を迎えてすぐに別のものに変更すると「犬にとって良くないので、しばらく続けてほしい」という理由もあります。
犬を飼ったらプレミアムドッグフードを定期購入しよう!と決めていたので、費用はいいのですが「ロイヤルカナン」は私の候補には入ってませんでした。でも急にフードを変えるのは犬にとって良くないという理由なので、指定フードの定期購入に私は納得です。(賛成とまでは言えない)
ペット保険も、保護犬用のペット保険になっていて、譲渡日から保険が適用されます。インターネットで調べると他のペット保険の方が安くていいな、と思いましたが免責期間があったりもします。
保護犬を迎えたら入ろうと考えていたペット保険もありますが、指定されたペット保険に入る方が、お迎えしたその日から保険が適用されるので、何かと安心かもしれないとも思いました。
解約できる時期になったら、忘れずに解約して、別のペット保険に乗り換えたらいいと思います。
ドッグフードやペット保険を指定のものにしておくことで、アニフェアに”バック”的なものが入るんだろうなとは想像しますが、やはりお金はたくさんあったほうがアニフェアの運営には良いことですし、アニフェアが長く続くことで多くの保護犬が里親とつながることができます。
結局アニフェアがお金をたくさん集めてくれることで、たくさんの保護犬が幸せな家庭犬になれると私は思います。
最後に、アニフェアへの定期支援もお願いされますが、これは拒否しても保護犬を迎えることができます。
アニフェアは対応が悪いからやばい
アニフェアは電話がつながりにくいとか、質問しても返答が遅いなど対応が悪いのでやばい団体だというような意見もありました。
これは、他の保護団体さんと比べて、対応が悪いという意味かもしれないし、サービスを受ける側として相応の対応を求めているという意味かもしれません。
他の保護団体さんと比べて対応が悪いという意見なら、私が出会ってきた他の団体さんも電話はつながりにくいし、質問の返答も遅かったです。
保護団体の方は、お仕事をしながら保護犬たちの世話もしている中での対応になるのでお忙しいだろうなぁと思いながら、気長にお返事をまったりしていました。
私がアニフェアに問い合わせの連絡をした時は、結構すぐにお返事をくれました。
他の保護団体さんへの問い合わせでは何日かお返事がなかったこともあったので、アニフェアの対応は早いと思いました。
アニフェアは専属のスタッフさんたちがいるので電話対応ぐらいできるだろうと思われるかもしれませんが、私が見学に行かせてもらった時も保護犬たちの世話や、見学に来た人の対応を丁寧にしていたので忙しそうでした。
保護犬たちのお世話が本業(例えばアニフェア)なのか副業(例えばボランティアの保護団体)なのかは違えど、生き物の世話をしながらの対応は大変だと思います。
キャンセル時の対応が悪い
アニフェアの悪い評判の中に、キャンセルした時の対応が悪かったというものがありました。
キャンセルの電話を入れた時に明らかに態度が変わると、対応が悪いと思ってしまいますよね。
どの保護団体とやり取りするにしても、キャンセルする可能性はありますし、キャンセルというのはお互い気持ちの良いものではないですよね‥
キャンセルするというのは、犬の命に慎重になっている証拠だと思います。
軽い気持ちで保護犬をお迎えして、「やっぱり飼えない」となっては最悪です。
キャンセルの電話を入れて態度が変わるとショックですが、キャンセルしたらもう縁も切れますし、迷ったらキャンセルするのがいいと思います。
アニフェアがやばいと言われる理由はボランティアじゃないから?
アニフェアの評判が悪いのは、慈善活動なのに仕事としてやっているからでしょうか。
ボランティアだけで運営されていないところが批判ポイントのように思いました。
- 寄付金が必須
- ペット保険が必須
- 指定フードの定期購入が必須
- 飼育セットの購入が必須
こういった必須条件が「ペットショップみたい」と言われる理由なのかもしれません。
アニフェアがボランティア活動ではないことは、悪いとは私は思いません。
慈善活動をするにも資金は必要ですし、資金難に陥ると本来の目的である保護犬の命を救う活動ができなくなります。
また、ボランティアだけで活動するにも限界があると私は思います。
ボランティアの人も生活をしないといけないので仕事が必要です。生活のための仕事の時間、ボランティアの時間、その他さまざまな時間が必要で忙しすぎると心に余裕がなくなってきます。
ボランティアか生活のための仕事かどちらかを選択しないといけない状態になってしまうと、ボランティアを辞めることになるでしょう。
持続可能な保護活動のためには資金を集めることも重要と考えると、ボランティアだけで運営せず、寄付金などから人件費もまかなえるというのも大切だなぁと思うわけです。
保護犬を救うボランティア団体の限界
アニフェアの悪い評判に反論する形になりましたが、アニフェア最高!という立場でもありません。
保護団体や保護犬についてはいろんな意見がありますし、何が正しいかは私にもわかりません。
ただ、資金をたくさん集めることは保護活動を継続していくために必要なことです。
アニフェアから保護犬を引き取るためには、高額の費用がかかります。
ペットショップ並みと言っても良いと思います。
それでもペットショップからではなく保護犬を引き取るという選択をした里親たちが集まっています。
保護犬は無料とか、費用をかけずに犬を引き取りたいという人もいると思いますが、高額な費用を払ったからこそ簡単には見捨てられないという心理も働くと思います。
ほぼ無料のような譲渡費用で気軽に引き取った後に「やっぱり飼えない」と返してくるのは最悪です。
費用が高いからこそ「やっぱり飼えない」という事態を起こしにくいと私は思います。
ブリーディングについて法改正があって、悲惨な目に遭っている犬たちにスポットライトが当たり始めて、多くの人の意識が変わり始めて、少しずつ良い世の中になっていくことを私も願っています。
どの保護団体から保護犬を迎えたとしても、その保護団体が「最高」とは言えなくても、引き取った保護犬を幸せにできるなら、私たち里親希望の人が理想とする社会に貢献していると言えますよね。