はじめに
初めて保護猫を迎えるとき、不安やわからないことがたくさんありますよね。
飼い主保護猫を飼っている（つまり元・保護猫）方から、保護猫の飼い方を聞いてきました。
保護猫は過去にさまざまな経験をしているため、少し特別な気遣いが必要です。
この記事では、保護猫を安心して迎えるための「5つのステップ」と「注意点」をご紹介します。
初めての方でも自信をもってお世話できるようなヒントをまとめました。
保護猫と穏やかな暮らしを始めたいと考えている人の役に立てたら嬉しいです。
ステップ1：保護猫の性格や状態を知ろう
保護猫はひとりひとり性格も健康状態も違います。
まずは譲渡前に、猫の性格や過ごしてきた環境、健康チェックの結果などをしっかり確認しましょう。
怖がりだったり、人見知り（？）が強かったりする猫も多いので、ゆっくり時間をかけて信頼関係を築くことが大切です。
譲渡会や保護団体のスタッフさんに、好きな遊びや苦手なこと、食事の好みなどを聞いておくと安心です。
ワクチン接種の有無、検便、去勢・避妊手術などの健康面も確認しておきましょう。
猫の性格や体の状態をよく知っておくことで、迎えたあとの毎日がスムーズに始められます。
ステップ2：安心できる環境を整えよう
保護猫が新しい家で安心して過ごせるように、静かで落ち着ける場所を用意してあげましょう。
準備しておきたいアイテムは以下のとおりです。
- 脱走防止用の柵など
- 清潔で使いやすいトイレ
- いつものキャットフード（できれば譲渡前と同じもの）
- 水飲み場
- ベッドや毛布などの寝床
- 爪とぎ器
- おもちゃ
また、誤って飲み込んでしまいそうな小物は片づけておきましょう。
猫は私たちが想像しているよりもジャンプ力がすごかったりします。
窓やベランダには脱走防止の対策をして、安全な暮らしができるよう整えてあげてくださいね。
ステップ3：迎えたその日の接し方
保護猫を家に迎えた当日は、猫の気持ちを大切にして、そっと見守ることが大切です。
無理に抱っこしたり、なでたりせず、猫が自分から近づいてくるのをゆっくり待ちましょう。
家の中はできるだけ静かに保ち、来客や大きな音は控えてください。
ごはんやトイレの場所をやさしく教えてあげて、猫の様子をよく観察しましょう。
もし猫が隠れてしまっても、無理に探さず、落ち着ける場所を用意してあげてください。
焦らずに少しずつ、猫が安心できる環境に慣れていく時間をつくっていきましょう。
ステップ4：健康を守るためにできること
保護猫が元気に過ごすためには、日ごろの健康管理がとても大切です。
まずは動物病院で健康チェックを受けましょう。
譲渡時のワクチン接種の記録を確認し、必要に応じて追加の予防も行います。
ノミ・ダニ、フィラリアの予防も忘れずに。
毎日の中で、食欲やトイレの様子、元気があるかどうかもよく見てあげてください。
少しでも気になる変化があれば、早めに動物病院に相談しましょう。
定期的なケアが猫の心と体の健康を守ってくれます。
ステップ5：信頼関係をゆっくり育てよう
保護猫は、これまでの経験から人間を少し怖がってしまうことがあります。
だからこそ、猫の気持ちを大切にしながら、少しずつ距離を縮めていきましょう。
猫が安心できる空間を保ち、無理に触ったりせず、猫のペースに合わせて接してください。
おもちゃで遊ぶ時間を通して、自然と距離が縮まることもあります。
優しい声で話しかけることも、大切です。
「たいせつ」なんて言われなくても、可愛いから優しい声で話しかけてしまうと思います。
猫のしぐさや表情から「今はそっとしてほしいな」「ちょっと甘えたいな」といった気持ちを感じとれるようになると、さらに良い関係が築けます。
まとめ
保護猫との暮らしは、思いやりが必要です。
でも、その分だけ深くてあたたかい絆を結ぶことができます。
猫の性格や体調を理解し、安心できる環境を整え、猫のペースに寄り添って過ごしましょう。
そして、健康管理や毎日のふれあいを通して、少しずつ信頼関係を育んでいってください。
この記事が、保護猫との新しい暮らしのはじまりに役立てば嬉しいです。
